前節、先制しながらもあっという間にひっくり返されて負けた東京ヴェルディ戦は、自分のサッカーの練習試合でリアルタイムでは見れなかったので、群馬戦の前日に録画を見ました。


当然の事ながら、敗戦後のFacebookやTwitterが荒れ気味だったので、どんだけ酷い試合だったんだよ?と思ってたんだけど、そう覚悟してから見たせいか、意外にそんなに酷くなかった…というのが正直な感想です。


酷くなかったんだけど、「気持ち」で負けたかなという感じ。


「気持ち」とか、メンタル面の話をすると「精神論はうんざりだ」みたいに怒り出す人とか時々いるんだけど、実際スポーツをやってる人ならわかると思うけど、心技体という言葉もあるように、技術だけあっても、それを活かせるだけの精神力がないと十分な力は発揮できないと思うわけです。


プロスポーツ選手ならそれなりの技術があるのは当然で、それを活かせるかどうかで差が出てくるのだと思う。持ってる技術を活かすのは、知識や経験もあるけど、やはり「気持ち」もとても大事だと思います。


ヴェルディの選手たちの方が、ボールに食いついていく、ゴールに向かっていく気持ちが強かった。

この試合の差は、たったそれだけだった気がします。


さて、そんな試合から一転、今節は群馬相手に8-0という、夢のようなスコアで大勝しました。


ボーナスステージか?ってくらいのゴール祭りで、詳しいことはあまり覚えてないんだけども(え?)、とりあえず感想をサクッと書いときます。



こんなことを書くと「このひねくれものが!」と怒られるかもしれませんが、サッカーの試合として評価するとしたら、個人的にはこういう、いわゆるバカ試合は好きではありません。

力の差があってワンサイドゲームになるような試合は、サッカーの試合としてはワクワクもドキドキもなくてあまり楽しめない。


この試合では、途中から群馬の選手たちの心が折れてる感が伝わってきたから、尚更でした。


もちろん、相手が戦意喪失しようが攻め続けた選手たちは正しいし、8ゴールも見れたことは素直に嬉しいんだけども、なんつーか、こういう試合は「楽しい」ってだけで、「感動」はしないんだよなぁ。


あ、別にこれはイチャモンではなくて(笑)、エスパルスにとっては大事な勝ち点3だし、エスパルスサポとしてみれば万々歳の楽しい試合だったんですけどね。


「サッカーの試合」として好みかどうか、って話です(笑)




ただ、この試合でも感じたのは、やはり「気持ち」って大事だなってこと。

最初に書いたような「気持ち」が試合の行方に大きく影響したんだと思う。


群馬の選手の気持ちが折れてしまったこと、それを感じた清水の選手たちが気持ちで勝ったこと。


これが8-0という大差につながったんじゃないかなと思う。


自分のサッカーでピッチに立っている時、目に見えないメンタル面での駆け引きを私は敏感に感じる方で、私はCBなので、相手のFWとマッチアップする時、気持ちで勝てているかどうかで自分のプレーもかなり変わってしまいます。


そんな風に、ピッチではいたるところで「メンタル面での駆け引き」が常に行われていて、どこか一箇所でも気持ちが折れて「穴」ができると、そこから総崩れになってしまう危険性がある。

だけど、それぞれのマッチアップでのメンタル面での駆け引きがうまくいっていれば、この試合のように、全体が波に乗ることができる。


「気持ち」は伝染します。

試合の中で、だれか一人でも折れたり腐ったりしてしまうと、他の選手の心にも不安が芽生えて、なんとかしようと焦って、結果、全体の空気が悪くなってしまったりする。

逆に、誰か一人が気を吐いて相手選手にぶつかっていってるのを見れば、他の選手も奮起して全体の流れが良くなる。


デュークのがむしゃら走りに相手がビビり出すと、それにチーム全体が引っ張られて全体の運動量が上がるのが良い例です。


この試合でも、相手の気持ちが先に折れて攻守の切り替えが遅くなり、プレスもほとんどかからなくなったことで、うちの攻撃陣の気持ちが前へ前へと向かっていった。

いつものようにカウンターできるところでスピードダウンしたりせず、迷うことなくシンプルに速い攻撃ができたから8点も取れたんだと思う。


全員が同時に良い波に乗れた瞬間を見れた気がした。

多分、選手も感じていたはずだ。

この感覚を忘れないでほしいなぁと思う。


この試合の終了後、FW陣で一人だけ得点できなかった航也が、あからさまに悔しそうな顔をしていた。

8得点という大勝にチームメイトもスタンドもお祭り騒ぎになってる中で、一人だけ。


それを見て私は、「いいぞ!もっと悔しがれ!!」と思った。

それでこそFWだ。

チームが大勝したって、自分が結果を出せなかったのだから、悔しがって当然だ。


実際には、航也が相手にしつこくチェックに行ってボール奪ったところから村田くんの得点につながったし、航也は航也で、やるべきことをしっかり頑張っていた。

だけど、FWなんだから、そこで満足してたらダメだ。


お祭り騒ぎのスタジアムの中で、そんな対照的な航也の態度が、浮き足立ちそうな自分の気持ちにブレーキをかけてくれた気がした。


試合終了と同時にシラが航也のところに駆け寄って言葉をかけていた。

勝利の喜びだけじゃなくて、「悔しい」という航也の貪欲な気持ちも選手みんなに伝わったのなら、それはとても良いことだ。


「勝利」って大事だ。

勝ち点とゴール以外にも、得るものがたくさんある。


でも、「勝てて当然」の相手なんて、いないと思ってる。

J2のチームの中では、多少技術に差があったとしても、その差はきっと「気持ち」でカバーできる程度の小さな差でしかないだろう。


今回の大勝に対して、「勝って当然」「一個勝ったくらいで浮かれるな」という書き込みを見かけたけど、サポは喜ぶべきだし、浮かれても良いと思う。

チームの勝利を喜ぶ姿を選手に見せるのだって、サポの存在意義のひとつだと私は思う。


それにしても、調子に乗った選手たちはみんなキラキラと輝いていたなぁ(笑)



楽しそうにサッカーやる選手たちを見るのが一番好きだ。


あらためてそんなことを思った。


次の試合も、キラキラひかる選手たちが見られますように。