11ヶ月ぶりのホーム勝利から勢いがついて、そのまま調子が上がるかと思われた我らがエスパルスですが、全然あがりません。上がりゃしません。むしろ下がってる気さえします。


どうしてなんだろう…。


昨日の徳島戦。

途中からなにか、懐かしい「モヤモヤ感」を感じていました。

去年しょっちゅう感じてた、「なにこれ、どうすればいいんだろ」っていうモヤモヤ感。

それが進化(?)すると「なにこれ、なにしたいんだろ」っていう壮大な疑問になっていくんですが、幸いまだそこまではいってません(苦笑)


まだ「迷走」してる感じはない。

それが救い。

ただ、ずっと同じ壁に当たってる感じはする。


J2特有の「ゴール前をガチガチに固める守備」に対して、サイドから崩そうとして、パスで崩そうとして、崩しきれないという「課題」にずっと当たり続けてる気はする。

監督はそれを意図的に続けさせてるのか、このまま崩せるまでやり続けろと言ってるのか、そこがすごく気になる。


確かに全く崩せていないわけではなくて、昨日の試合の中でも「あとは決めるだけ」っていう決定的な場面を作り出せた崩しは何度もあった。

だから、「通用しない」という解釈はちょっと違うのかな?とも思う。

だけど、それだけではやはり勝てない気がしてるし、実際勝ててない。

あのバルサですら、パスサッカーの限界を感じてスタイルを変えたのだ。

正直、今さらパスサッカーで綺麗に勝とうなんて「理想」でしかないだろ…と思う。

特にJ2という戦国ステージ(←勝手なイメージ)では、もっと泥臭くやらなきゃ勝てないだろ…と思う。


その泥臭さが、最近あまり感じられないのも気になる。

開幕から数試合は、球際に激しくいく気持ちの入ったプレーが見られた気がしていたのだけど。

昨日は特に、激しくくる相手の寄せから逃げるようなプレーばかりが目立ってたような気がしてる。

勝ててないからそんな風に見えてるのかな?って自分の目を一応疑ってみたりもしたけど、それもあるのかもしれないけど、でも、それだけじゃない気もしてる。


昨日の試合は「勝たなきゃいけない試合」だったけど、正直「勝てる試合」だったとは言えない。

相手の方が常に落ち着いた試合運びをしていたし、やろうとしていることをちゃんとやれている感もあった。

J2のチームに多く感じられるのは、「攻め」の戦術より「まず相手の良さを消す戦術」が多いこと。

エスパルスはどの試合でも、「やりたいこと」をやらせてもらえなくて苦しんでる。

これを早めになんとかしないと、昨日感じたモヤモヤ感がこの先も続くことになりそうで心配だ。



試合後は当然、スタジアム中がブーイングの嵐だった。

ただ、私のいたSS席付近では、挨拶にきた選手たちを大声で励ます人や、立ち上がって一生懸命拍手を送ってるサポもたくさんいた。私も立ち上がって選手たちに精一杯の拍手を送った。


そんな中、シーズンシートオーナー特典を利用して試合後ピッチに降りていた一人のサポが、挨拶に回る選手の後を追いかけながらひどい罵声を浴びせていた。選手たちから1~2mの所に近づいて大声で選手たちに文句を言っていた。

これは見ていて本当に腹が立った。

そんなことをするための特典だろうか。

挨拶をしている選手たちと観客席にいるサポーターの間に割って入って怒声をあげるとか、サポーターのすることだろうか。

憎しみに満ちた表情とひどい罵詈雑言には、「チーム愛」など微塵も感じられない。

チームが勝てなかったことよりも、この出来事の方が本当に残念だし、気分が悪かった。


後味の悪い思いを抱えながら帰宅してTwtterを開き、ある動画を見てさらに落ち込んだ。


選手に罵声を浴びせる大人に対し、一人の小さな男の子が必死に戦ってる動画だ。


「そんなこと言ったら選手が泣いちゃうよ!今度勝てばいいじゃん!」と叫んでた男の子の声は、心なしか涙ぐんでいるように聞こえて、余計に胸が痛かった。


大人の罵声は、選手だけじゃなくて子供の心も傷つけてる。

「野次なんか昔から普通にあったのに最近耐性がなくなってるだけ」とか、「プロなんだから野次られて当然」というツィートもたくさん見た。野次の話題になると、こういう「肯定派」の意見も必ず出てくる。


確かに野次は無くならないとは思うけど、それに「耐えられない方が悪い」という考え方には到底賛成できない。

サッカーの試合に負けただけでどうして人間性まで否定されるようなひどい言葉を浴びせられるのか。

「プロだから当たり前」?プロだってサッカー選手の前に一人の人間だよ。


動画の男の子は、小学校低学年くらいだろうか?

きっと、学校の運動会なんかで、自分のチームを一生懸命応援してるんだろうなと思った。

先生に「失敗した子を責めちゃいけません。みんなで力を合わせて頑張りましょう」って教わってるんだろうなって思った。


野次る大人たちは、もう一回そういうこと思い出した方がいい。

「応援」の本当の意味を考えた方がいい。


こういうこと書くと「甘い」って言われたりするけど、野次らないことが「甘やかしてる」と考えること自体がもうちょっとおかしいと思う。甘やかすってのは、「いいんだよ~。がんばってるから、勝たなくたっていいんだよ~。」ってことであって、野次らない人がみんなそんな風に思ってるわけない。つーか、そんな風に思ってる人はいないでしょ。

みんな、「終わった試合はもうしょうがないから、気持ち切り替えて!次頑張ればいいよ!!次!」って気持ちで選手に拍手を送ってるんだ。

その「次!次!」がずっと続いたとしても、それでも鼓舞し続ける。それがサポーターだろ…と私は思ってる。


耐性がないのは野次を飛ばす方だよ。

厳しい状況に心が耐えられないから怒鳴り散らして当たり散らすんでしょう。

負けることに「慣れろ」って言ってるんじゃない。

諦めろって言ってるわけではない。

ただ、現実を受け止めろと言いたい。

そういう人は大抵「勝てないチームが悪い」というけど、そういう罵声で選手にプレッシャーかけてることだって、もしかしたら選手がホームでのびのびプレーできない原因になってるかもしれないじゃないかと思う。

「プロなんだから」というけど、プロだって人間だからね。

プロになった瞬間に「鋼のメンタル」になるわけじゃないし、そもそも「野次とか罵声」で選手のメンタルが強くなると思ったら大間違いだよね。



「そんなこと言ったら選手が泣いちゃうよ!」



どんな野次よりも、私の心に深く突き刺さって悲しくて、涙が出た。
 

選手に向けた言葉が、こんな風に子供の心も傷つけてることを忘れないでほしい。