クラブ初のJ2初戦はスコアレスドローに終わり、あらためて「J2マジで甘くない」「これはやべえ」と思い知らされた清水のゆるサポゴトーです。こんにちは。


「清水サポはJ2舐めてるぜ!」とサッカークラスタにもっぱらの評判ですが、本当に舐めてた人も、舐めるどころか超びびってた人も、この開幕戦であらためて気持ちがぎゅぎゅっと引き締まったことでしょう。


そんなJ2いちねんせいの清水エスパルスの第2戦が昨日、アウェイ長崎で行われました。


ヴィファーレン長崎といえば…


ヴィファーレン長崎といえば…


えっと、ごめんなさい。なんにも知りませんでした(えー


ただ、試合が始まってから気づいたことが3つ。


【その1】

マスコットのヴィヴィくんが可愛い!(というかあざとい!(笑)


【その2】

監督見たことある!(そりゃそーだ、高木琢也氏だもの)


【その3】

23番の梶川くんは湘南ベルマーレ時代にエスパルスのサテライトの試合で見て、かなり好きなスタイルだなーとチェックしてた選手で、そういえば昨年のJ2でも「あ、梶川くんこんなとこにいた!!!」と思った記憶があるので、それが多分長崎の試合だった(説明長い)


という、以上3点以外は、全然予備知識がありませんでした。さーせん。


全然関係ないけど、実は私「皿」好きでして、私にとっては長崎といえば「波佐見焼」です。

なので、J2降格が決まった時一番最初に、「長崎の波佐見焼の窯元巡りしつつ、ついでにエスパルスのアウェイ観戦とかどうよ?」と思ったりしたのでした(ついでに…って)


だがしかし、日程が出てみたら早くも2節に長崎アウェイってことで、準備時間が足りず断念。


でも、昨日の試合を見終わった後には、「ああああー、窯元巡りとかどうでもいいからやっぱ長崎行けばよかったー!!!」と思いました。


そんな昨日の試合の感想をサクッと書いときます。



初戦の愛媛につづき、またまたチームカラーがオレンジのチームとの対戦です。

エスパルスの白のセカンドユニ初めてみたけど、ちょっとおしゃれですね。

白と黒で、私の好きなバレンシアCFのメインユニにちょっと似てるー。

パンツが黒だったらバレンシアそのものだな。

今年は1stユニのしましまソックスも可愛いよねー♡


って、女子みたいなカワイイトークはこれくらいにして(え?)


前節ホームでがっちり引いて守る愛媛を崩せず痛恨のスコアレスドローに終わったわけですが、前節の試合中、ずーっと感じていたモヤモヤを今節吹き飛ばしてくれたのが河井でした。


前節、愛媛の引きこもる守備を崩せなくて苦労する中、相手の攻撃の直後に航也が一生懸命裏への飛び出しを狙う動きをしても、そこにロングボールはほとんど出てこなかった。


引きこもる相手を崩すには、相手の陣形が整う前に、ラインをぐっと下げられてしまう前に、ディフェンスとGKの間に長いボール入れて航也のスピードで打開するしかないのにな、そうしなきゃ、航也を入れてる意味ないのにな…と、ずっとモヤモヤしながら見てたんだけど、今節はまさに私が(多分航也も)待ち望んでいたそんなボールが、自陣の河井から前線の航也へ!


これがドンピシャで、ゴールライン際までドリブルで運んだ航也が落ち着いて中に入ってきたゲンキにマイナスのパスを出し、これをゲンキが決めて前半17分にエスパルスが先制します。


これだよ!!これだよ!!!!


前節も1~2本、サイドに流れた航也のところにロングボールが出てスピードで競り勝つ場面があったけど、航也にしろ村田くんにしろ、スピードが最大の武器である選手を活かせないのは見てて本当にモヤモヤする。

もちろん、スピード勝負できないように相手に対策をされているというのもあるだろうけど。


航也と村田くんは2人ともスピードが持ち味の選手だけど、どちらかというと航也は走り出しより後半にぐっとスピードが乗るタイプなので、縦のスペースがたくさんあるほど活きると思う。

だから、愛媛戦のようなラインが低くて縦のスペースがほとんどないサッカーだと窮屈そうに見える。

ポストプレーがもう少しできるようになると攻撃の選択肢も増えるし、もう一個進化すると思うんだけどなー。

でも、前線でよく走ってプレスをかけるようになったな。

ユース時代にはあまりそういうところは見なかったような(笑)

航也のモーレツプレスは解説の人も何度も褒めてましたね。


で、話を河井に戻すと(笑)


エスパルスの選手は全員好きだけど、エスパルスの子だから、とかそういうのを抜きにして、「一番好きなプレースタイルの選手は誰か?」と問われれば、それは多分、河井です。


サッカー選手には、前述した航也や村田くんのようなスピードタイプだったり、泥臭いタイプ、ドリブラー、体張れるフィジカルタイプ、ボールこねるテクニシャンタイプなどいろいろいますけども、河井のプレーにはものすごく「頭の良さ」を感じる。勉強ができるという意味の「頭の良さ」とかではなくて、「頭の回転の速さ」「サッカーIQの高さ」みたいな「クレバーさ」。状況判断力に優れていて、なおかつたくさんの選択肢を自分の中に持っていて、その中から最も効果的な手段を瞬時に判断できる。

そういう「賢さ」がにじみ出ている河井のプレーがとても好きなのです。

同じような理由で、竹内や水谷くんのプレーもとても好きです。

ゴールを決める選手ももちろんすごいしかっこいいんだけど、私にとっては「攻撃の起点となる最初のパス」が萌えポイントでして、昨日の河井から航也へのあのパスがまさにそれでした。


前半を1-0で折り返し、後半13分にはゲンキが再びゴール決めて2-0に。

長崎が前節の愛媛のように引きこもらなかったこともあって、エスパルスは全体的に試合運びに「余裕」があるように思えました。長崎に攻められて危ない場面もあったものの、なぜかそんなにヒヤヒヤはしなかった。

前節も思ったけど、CBのゲンタが落ち着いていてすごく良いと思うし、そして、GK西部はさすがです。


後半42分、再び河井が輝きます。

エリアの外左よりの位置で河井がゴールに向かって浮かせ気味に蹴ったボールが、ゴール右上に吸い込まれて3点目!

狙ったんだろうけど、河井にしてみたら狙って打ったシュートだったんだろうけど、入ると思ってなかった!(笑)

シュートだとも思ってなかった!(笑)

しかし、結果的にはスーパーゴールでした。

素晴らしかった。鳥肌がたった。泣きそうだった!

そして、河井がシュート決めるとどうしてこんなにも嬉しいんだろう?と思った(笑)


河井のゴールで泣きそうになった(というか泣いた)のは2回目です。

1回目は、3年前の5月、ゴトビエスパルスで10番を背負ってた河井が決めたヘディングゴール。

相手のパスをインターセプトしたタイスケが持ち上がって、竹内、吉田くん、石毛くんもからんでくるくるとショートパスをつなぎ、前線まで上がったタイスケが落としたボールを竹内が逆サイドの河井めがけて入れて、河井がこれを頭で押し込んだ、あのゴール(下の動画の30秒くらいから)




あの瞬間、スタジアムで泣きました(笑)

なんで河井が点とると泣けるんだろう(笑)

河井のあんな笑顔を見るのが久しぶりだからなんだろう。

河井だけじゃなくて、選手全員のあんなうれしそうな顔見るのが久しぶりだからなんだろう。


最終的に試合は3-0で終了した。


最後にいつ勝ったのかも思い出せなくて、もう1年くらい勝ってないんじゃないか…って思ったくらい、それくらい久しぶりな嬉しさだったけど、去年まったく勝っていなかったわけじゃないし、去年の試合結果見てみたらリーグ戦最後から2番目の山形戦(11/7)には2-1で勝ってた。


「勝つ」ことを忘れてしまったんじゃなくて、「楽しむ」ことを忘れてしまっていたんだろうな。

昨日の試合でそれを思い出した。

去年はずっと「せつない気持ち」で見ていたけど、昨日は本当に久しぶりにワクワクしながら観れた。

ずっと見たいと思っていたのはこれだった。


基本、「絶対優勝!」とかはあまり思ってなくて、シュートはもちろん、トラップでもターンでも、観衆が「おおおー!」ってなるような素晴らしいプレーが見れればそれでいいし、選手が楽しそうにサッカーしてるところが見れればそれでいいし、それで勝てればなお良し!って程度のゆるサポだけど、たったそれだけの欲求すら、長いこと満たされていなかった気がする。


そういうこれまでのつらかった思いが河井のゴラッソと笑顔を見たら一気に噴き出してしまって、またしても河井のゴールで涙腺崩壊寸前だった。河井のゴールには毎回魂を揺さぶられるな(笑)

あれをスタジアムで生で見てたらきっと号泣だっただろうなー(汗)

昨シーズンみたいな「勝っても素直に喜べない」「勝っても安心できない」サッカーは本当に辛い。
そういうサッカーから、昨日やっと抜け出せた気がした。
いや、まだやっとJ2で初勝利を挙げただけだから、「抜け出せた」なんていうのは気がはやいかもしれないし、もちろん油断は禁物なのだけど。

それでも、まずは勝利を喜ぼう。
2得点したゲンキの表情に、確かに「自信」が戻ってきたように私には見えた。


岡ちゃんのいるイングランドプレミアリーグのレスター・シティFCのように、戦いながら強くなっていけたらいいな。

進化するエスパルスが見たい。


次はホームで勝ちロコができると良いな。