お盆休みも終わって現実に戻ってまいりました。


現実に…と言っても、別に日本を飛び出して海外に行ってたとかでもなく、この休み中は、自分の県リーグの試合から始まって、藤枝と草薙でSBSカップ見て、富士宮で姪っ子たんのサッカー見て、日本平でエスパルス見てという、いつも通り、サッカーオンリーの1週間を過ごしただけなんですけども(笑)


このお盆休み中に田坂エスパルスが始動し、水曜日の湘南戦では、確かに以前とは違うエスパルスが見れた。


田坂エスパルスの初陣を勝利で飾ることはできなかったけれど、それでも、以前のような「お先真っ暗」という感じの内容でもなく、私としては「このまま選手の気持ちがまとまっていければ、もっと良くなるんじゃないかな?」と思える負け方だった。


「それじゃあ遅い」「そんな時間はない」という声もある。

その通りだ。今チームを作り直してるようじゃ、遅い。


でも、実際目の前には崩壊寸前だったチームしかないんだから、作り直すしかない。

今はもう、ネガティブな意味じゃなく、立て直しに時間がかかって残留できなかったとしてもしょうがないと思ってる。あきらめたわけじゃないけど、「時間がないんだよ!!」ってチームを煽ってもしょうがないし、そもそも、シーズン半分過ぎたこの時点で一からチームを作り直してる時点で半分答えは出てるようなもんで、ここから突然強くなって残留できたとしたら、それは奇跡と言ってもいいんじゃないの?くらいに思ってる。


もちろん、残留したいし、もう一回いうけど、あきらめたわけではない。奇跡が起きるかもしれないとも思ってる。

その一方で、「そろそろ腹を括っとかなきゃな」という思いがあるのも事実。


話は変わるけど、この時期になると行われる「SBS国際ユースサッカー大会」を、5年前くらいから毎年見に行っていて、今年も3日間行われたうちの初日と2日目を見に行ってきた(最終日はエスパルスとかぶってたので断念)


毎回、海外から2チームを招待し、静岡ユース選抜と日本代表の4チーム総当りで行われるこのカップ戦は、ユース年代の日本人選手と外国人選手との力の差をこの目で確認できる、興味深い大会だ。


これまでは、大会によって、静岡ユース選抜だけがU18の高校生以下で、日本代表、海外チームはU19と多少不利な時もあったけれど、今年は全チームU18と世代が揃ったため、静岡ユース選抜が予想以上に面白いサッカーを見せ、日本代表に勝ち、優勝したクロアチアにも引き分け(PK負け)て、4チーム中2位と健闘した。

ちなみに昨年はU19の格上相手に、現エスパルス選手の松原、水谷、宮本君らがいた静岡ユースが準優勝と大健闘しているし、全チームU18で行われた2011年大会では石毛、加賀美、犬飼、柏瀬くんらが出場した静岡ユースが優勝している(このとき、10番でキャプテンを務めたのは風間宏矢)


この大会では、毎年海外から来るチームから数年後に輝きそうな「原石」を探すのが楽しみなんだけど(2010年にこの大会に参加して、現在ビッククラブで大活躍しているイスコやモラタのように)、同時に、静岡ユース選抜を応援するのもとても楽しみにしている。エスパルスユースの子はもちろん、ジュビロユースや県内の高校から選ばれた子たちの中に、将来性を感じる選手がいるとワクワクする。


今年は、エスパルスユースの村松君、立田君が2CBをつとめ、左SBに田口君、アンカーに梅村君、さらにその一個前に福井君と、いつも一緒にやってるエスパルスユースの子を縦と最終ラインに並べたことで、守備時の連携など、安定感があって素晴らしかった。エスパルスユースの子たちだけでなく、ジュビロのSBの森下君もスタミナとスピードがあって切り替えも早く、かなり存在感があったし、静学の旗手くんも運動量が多く、ゴール近くの深いところまでドリブルでしかけてえぐるなど、面白い選手だった。


個人的にはボランチやってたエスパルスユースの梅村君のスタイルがとても好きだ。

線が細くてフィジカルでは勝負できない感じなんだけど、空いたスペースを埋めたりフリーになる動きがうまく、相手のプレスを受けずに余裕を持ってボールをさばいている。こういうのって「センス」なんだろうなって思うんだよね。

私は「センス」がないから、体幹鍛えてガンガン当たってフィジカルで勝負するしかないんだけど、本当はああいうスマートなプレーに憧れるんだよねぇ(笑)


今回の静岡ユースを見て、最終ラインと中盤の2列が守備時に綺麗に揃っていて、組織的に守れているなーと感じた。

と同時に、「どうしてあれがエスパルスにはできないんだろうか…」とか、思っちゃいけないんだけども思っちゃって反省したり…。


それから、ユースの監督の交代がシンプルでわかりやすく、適確だった。

静岡ユースは前からかなりプレスをかけるサッカーだったんだけど、走れなくなった選手は即代える!という采配で、中盤の走力を保ってる感じだった。プロの試合と違って、7名まで選手交代できるからそれが可能だったのだとは思う。


プロだと3枚しかないから、いつ、どのタイミングで、誰を変えようか、誰を入れようか…というのは本当に悩むところだし、交代一つで状況が良くも悪くもなるから、そう簡単にカード切れないことはわかってるんだけども。


わかってるんだけども、


わかってる上で言えば、昨日の新潟戦の田坂さんの采配にはなんかちょっとモヤモヤしたものがあった。


まず、66分にホンタクを竹内に変えているけど、この時点でエダも相当走れなくなっていた。

まあ、ホンタクもきつそうだったので、ホンタクを下げるのは良いとして、この時間帯にすでにホンタクとエダの中盤2枚の運動量がガタ落ちだったことを考えれば、中盤同時に2枚代えでもよかったんじゃね?と思ったりする。

例えば、エダとホンタクを竹内とコウタに代えるとか。

中盤2枚が竹内とシラだと守備力が若干不安があるんだよね。

まあ、早い時間に中盤2枚代えなんて博打みたいな采配は、日本人監督ではなかなかやる人いないだろうけど。


その後70分にすぐシラを投入したけど、下げたのがゲンキってのが「?」だった。


この時点で、エダだけじゃなく、ウタカもテセさんもかなり疲弊してたように見えたんだけど、ゲンキなの?っていう…。


でも、一番の疑問は、村田君を残り5分で投入したこと。


どうして走れる村田君を5分しか使わないのか。

どうして走れなくなってるエダを87分まで使うのか。


エダは、前半はとてもよかったと思う。 SBではなく、主戦場である中盤で使われて、前半はゴール前に良いタイミングで飛び込んできたりしてエダらしさを見せていたし、SBをやったおかげか、以前よりも中盤での守備をさぼらなくなって、前半は守備でもエダが効いていた。


でも、後半になったら途端に運動量が落ちて、カウンター時にも上がれない。

大事な場面でいるべきところにいないから、中盤がぽっかり空いてこぼれを相手に拾われまくる。


こうなった時点でなんで手を打たないのかなぁ…と思う。


だいたい、うちの方が先に全体的に走れなくなってた感じだったのに、先にカード切ったのは相手だった。
(うちが走れなくなってたからこそ攻撃的なカード切ったんだろうけど) 
 

59分に田中たっちゃん、そのすぐ後に佐藤優平と、2人の走れる選手を入れられて、うちはさらに苦しくなった。


ここでやっと1枚目のカードを切るわけなんだけど、この後やっぱり状況変わらなくてシラを入れて、3枚目の村田君投入は相手が成岡を入れてきたのとほぼ同時の残り数分。

せめてこの3枚目をもっと積極的に早い時間に出してたら、少しは違ったんじゃないかなぁと思うのだ。


誰かが怪我するかもしれないから、その時のために最後の一枚を使えないのだろうか?実際、そう考える監督もたくさんいるらしいけど、走れなくなってる選手に無理をさせたら余計に怪我したり足つって走れなくなったりしてしまうから、ピッチにいる選手たちを楽にさせてあげるという意味でも、苦しくなったらその状況を早く変えてあげる必要があると思うのだけど。


相手が疲れて疲れて走れなくなったところに村田君を入れると確かに効果はあるけど、同じようにうちの選手たちも疲れて疲れて走れなくなってるから、せっかく村田君が入ってもなかなかそこまでパスが通らなくなってしまうし、村田君自身も走れない仲間を見て下がってしまうから、なかなか決定的な仕事ができなかった。


てなわけで、私の勝手な妄想采配だと、ホンタクとエダを早いうちに竹内とシラ(状況によっては竹内とコウタ)に代えて、残り15分か20分くらいでウタカを村田君か澤田君に代えて、ゲンキをトップに持ってきても良かったんじゃないかなと思う。年齢から考えても、ウタカに中3日でフルタイムやらせるのは厳しいと思う。

村田君は入れば何か必ず仕事をしてくれる人だけど、相手に相当バレているのでもう短い時間で結果を出すのは厳しいし、澤田君というのもアリだと思うんだよね。


というのが、ゴトー妄想監督の考えですが、田坂さんを批判したつもりはさらさらございませんので、お間違いのないよう(笑)



小さい頃、毎晩ナイター中継見ては父親がえらそーなこと言ったりテレビに向かって怒鳴ったりしてて、「おめえ監督かよ」って子供ながらに思ってたんですけども、大人になったら自分もすっかり同じことになっておりました(笑)

血は争えないなー(笑)


ただ、大人になってみたら、「オトンもなんだかんだ言っても、野球が大好きだったんだな」ということはわかりました。


私もなんだかんだ言っても、サッカーとエスパルスが大好きだからね(笑)