アトレティコは、フォルラン、アグエロがいた頃はコワかったし面白くもありましたけども、さすがにこの2人が抜けたら若干地味になった感が否めませんでした。
ファルカオは前節2得点と大活躍だし、ブレーメンから来たジエゴも良い選手だと思うけど、まだしっくり来てる感じがしない。
フォルラン、アグエロの一番良いときなんて、味方がボール持った瞬間に二人同時にゴールに向かって走り出すあの迫力はすごかったもんね。
まあ、アグエロはマンCで頑張ってるみたいですけどね。

そんなわけで、アトレティコに負ける気はしなかったんですけど、まさかあんなに大差がつくとも思ってませんでした。

結果は5-0。

ここにも何度も書いてますけども、一方のチームが心が折れてドコドコ点が入るようなバカ試合はあんまり好きじゃないんですよね。
バルサが悪い訳じゃないんですよ。
バルサは何点取ろうが最後まで手を抜かないチームですから。
そんなバルサに対して、相手が完全に集中切れたり、試合を放棄したかのようにただドン引きになるだけ…みたいなのは、サッカーとしてあまり面白みを感じない。
（そんなの贅沢な悩みだと言われるかもですけど）
まあ、相手がレアル・マドリーとかなら別ですけど（笑）

前半26分で3-0となってしまった時点でアトレティコは早くも心が折れたかのようになっちゃってましたね。
…というか最初から守備がバルサの攻撃に対応しきれてなかったのと、全体的にプレスが弱くてバルサに楽にやらせ過ぎてる感がありました。
バレンシアは前線がもっと激しいプレスでバルサに楽にボールをつながせてませんでしたから。
バルサの選手の足下にボールが入る瞬間に激しく寄せて前を向かせない、ボールを出させない…ってのを、バレンシアの選手たちは徹底してやってました。

それに比べると、この試合ではバルサの選手一人一人がパスもらった時に楽～に前向けてましたからね。
特に中盤でチャビ、セスク辺りにあんなに自由にボール持たせたらダメですよね。
ボール奪えないにしても、チャビ、セスクなどが前向いてボール持ったら、それと同時に前線の選手が動き出す訳だから、そこは誰か一人が寄せてタイミングをずらさせないと。

前半9分のビジャのゴールも、あんなに簡単に裏取られるとかDFとしてダメっしょ…って思いました。
ビジャにボール渡っちゃったらやられるに決まってるんだから、あんなに簡単にチャビからのボールを通しちゃったらダメっすよ、マジで。
それにしてもビジャうまかったですけどね。
寄せてくるDFを交わしてさらにGKも交わしてのシュート。
ビジャとペドロはホントシュートの技術高いですよね。

そのペドロは今シーズンは去年よりも出番が若干減って「パフォーマンスもあまり良くない」なんて人もいますけども、個人的にはペドロみたいな汗かき屋はすごく必要だと思う。今のところ目に見えて得点やそれに絡んでるのはメッシやセスクですけども、正直この2人は守備に若干の不安を感じるんですよね。

メッシは時々守備をさぼるし、セスクは深い位置まで守備に戻ったりもしますけど、基本的に足が遅いのでカウンター時の守備などはあまり期待出来ない。そんな中、ペドロは守備範囲が広く、自分がボール奪われた時はしつこく追いかけ回すし、カウンターの時も長い距離を戻って守備に貢献したりする場面も多い。
地味だけど、こういう仕事ができる選手って必要だと思うんですよ。
特に今シーズンはペップがやけに3バックにこだわってますし、全員が前がかりになる中、攻守の切り替えが早く運動量も豊富なペドロは必要不可欠だと私は思う訳です。

前半15分の相手のOGを誘ったのもペドロの頑張りが始まりでしたもんね。
正直、この場面はメッシのオフサイドじゃね？って思うんですけどね。
オフサイドの解釈も色々あって、2列目の選手が触るまでジャッジは待つのが基本ですけども、今回のように、あきらかにオフサイド位置にいる選手にパスが出た場合、この選手が触る前でも、この選手の立ち位置によってはオフサイドを取る場合もある訳です。
例えば、オフサイド位置の選手がボールを触らなくても関与しようとした場合やオフサイド位置にいる選手がGKに近くてジャッジが遅れたら危険な場合、オフサイド位置にいる選手がGKの視界を妨げる場合など。

TVで見てただけなのでアレですけど、メッシのいたあの位置はGKから近かったですし、パスも明らかにメッシに向けて出ていて、これをスルーするメッシの動作も「関与しようとした」と取られてもしょうがなかったように見えました。
ただ、ここら辺はホントに審判の考え方に寄るので、「メッシはボールには関与せず2列目の選手が触った」という認識だったとしてもそれは間違いではないし、おそらくこの副審はそういう風に判断したんでしょうけどね。
サッカーってほんとファジーなスポーツですね（笑）ええ。

前半26分のメッシのゴールは、これはもう「メッシすげえええ」って言うしかないですね。あはは（笑）
相手陣内深い位置でのスローインを自分で投げて戻してもらった後、自分でドリでゴール近くまで運んでシュート。
細かいボールタッチと上半身を使ったフェイントで守備陣あっさり抜いて、シュートもGKがわざわざコース塞いでるニアに叩き込むというね。
クリロナみたいな派手なまたぎとか使ったフェイントは好きじゃないんですけど、メッシの上半身を使ったフェイントはマジ習得したい（笑）
このシュートも、よく見ると打つ時に体を開いてファーに打つような動きになってるんですよね。
ドリの時もそうですけど、体の傾きや向き、開き方で相手を惑わしてる。
派手なフェイントじゃないからこそ相手があっさりだまされちゃうと思うのです。
いいな、いいな。それアタシもやりたい（←ムリ）

ここからメッシは、後半33分、ロスタイムとゴールを決めてハットトリック達成。

後半33分も相手DFをぞろぞろ引き連れたままドリでゴール近くまで運んで自分でシュート。キレキレでしたけど、ドフリーでボールほしがってたビジャがちょっと切なかった（笑）まあ、メッシの得意な形だからしょうがないですけどね（笑）

ロスタイムにはメッシがチアゴにボール預けてゴール前に走り込み、チアゴから中にいたビジャに渡ったボールを、ビジャはしっかり浮き球でメッシに出してくれて（笑）、これをメッシがシュート。
ビジャ大人だなー（笑）

てなわけで、メッシハットトリック達成でした。

てなわけで、5-0と大勝したバルサですけども、それでもまだ今季のバルサには揺るぎないものを感じないんですよね。
なんでだろうな。やっぱ3バックがいまいち不安なのかも（笑）
あと、セスクとメッシが今のところ抜群のコンビネーションを見せてますけども、彼らの前線での守備力にやはり若干不安を感じるというのがある。前線の守備力に不安があるのに後ろが3バックって大丈夫かよ…って意味でなんとなく「盤石」な感じがしないのかもしれません。

ただ、ペップが3バックにこだわってる理由の中には、CLなど大一番に向けて相手を混乱させるためってのもあるのかな…と思ったり。今シーズンは3バックが主流だよ…と思わせといて、それに向けて対策して来たチームを4バックで迎え撃つ…とかあったりしてーって思うんですけど、そんなに策士じゃなかったでしたっけ？（笑）
何にしても、3バックはハマれば大量得点になりますけど、そうじゃないとバレンシア戦のようにバタバタになりかねないというリスクも大きいので、個人的にはペップが3バックにこだわる理由がよくわかりません（笑）


それにしても、今節一番気になったのはメッシの髪型ですよ（え？そこ？）
とっちゃん坊やみたいで母さんちょっとがっかりでした（えー