さて、昨日の学級会の続きを始めます。


…というのは冗談ですが、昨日の記事にはたくさんのコメントをいただき、本当にありがとうございます。

たくさんの方がそれぞれの考えをとても丁寧に伝えてくださり、本当にうれしい限りです。昨日のテーマをブログに取り上げるに当たっては本当にどうしようか迷ったのですが、ご指摘下さった方もいた通り、これまでの自分の応援スタイルに関して自分でもいろいろと思うことがあったので、それに関しての色々な意見を知ることができ、思い切ってブログに書いてみて良かったと思っています。

コメント下さったみなさんには後ほどゆっくりお返事を書かせて頂きたいのですが、その前に、自分の考えをまとめるためにも、自分がサッカーにハマるまでの経緯を振り返ってみたいと思います。

これまで私は「自分がサッカーにハマったのは子供のサッカー少年団で審判を始めてから」とここに書いてきましたが、実は、そこにたどり着くまでにはいろいろなことがありました。

今はもう高校生になった長男くんが小学生のときのことなので、もう7~8年前のことになります。正直、運動神経もあまり良くないし、家で本読んでる方が好きなタイプの長男くんが、「サッカー少年団に入りたい」と言い出したのは小学校に入学してまもなくのことでした。

理由は単純。
それまで毎日遊んでた近所のお友達が、みーんな少年団に入っちゃって遊び相手がいなくなっちゃったんです。
静岡と言う土地柄か、小学校に上がるとともにサッカーを始める子はとても多く、うちの長男くんはただそんなみんなにつられて勢いでサッカー部に入っちゃったんですよね。
それでも、私は自分自身がずーっと運動をやってきた体育会系ですし、彼が自分から運動をやりたいと言い出したことはうれしかった。
その時は私もまだサッカーにはまったく興味がなかったんですけど、息子が始めるならルールも勉強してサッカーにハマってみようか…と思った。

でも、子供が楽しそうだったのは最初のうちだけでした。
おじいちゃんコーチが「とにかくボールと戯れること」「サッカーを楽しむこと」を教えてくれてた1年生の間は良かったんですけど、2年生になった途端、サッカー経験のあるお父さんたちが指導に口を出すようになり、途中で下手な子を帰らせてうまい子だけで練習をしてみたり、休みの日にうまい子だけを集めて練習をしたりするようになり、結果、子供たちの間でも「あいつが出ると負けるからイヤだ」「うまいヤツだけで試合に出たい」という声が上がるようになってしまいました。
へたな子は当然つまらないし、そう言う子たちの親(私含め)はだんだん肩身が狭くなる。それは学年が上がるごとにエスカレートして行きました。

この状況が私にはとても辛かった。
うちの長男くんは足も遅いので試合に出てもみんなの足を引っ張るばかりで、その度に他の保護者から「アレ本気で走ってるの?」「やる気あるの?」と言われるのが本当にイヤでした。
一刻も早くサッカーをやめて欲しいっていつも思ってた。

この頃から私は、「サッカー」というスポーツが大嫌いになっていました。


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今思えば、本当に嫌いだったのは「サッカー」じゃなく、そこにある人間関係だったんですけどね。
保護者のお父さんたちの中には自分がサッカーをやっていた、あるいはやってる…と言う人も少なくなく、しばしば指導者との考え方の違いで衝突したり、「こんなところにいても自分の息子はうまくならないから」と他のクラブチームにうつる子も絶えずいました。

サッカーやってるのは子供たちなのに、今の仲間とサッカーやりたいと言ってる子さえも、親に「こんなところにいてもしょうがない」とやめされたりしていて、「どうしてみんなやめていくの?」という長男くんの問いに答えられないのが切なかった。
保護者が運営していてOBや保護者がコーチをやってる少年団に比べたら、やはりクラブチームの方が施設も指導者も充実してるし、しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。

そして、もうすぐ5年生に上がると言う頃だったか、チームの一番の主力核だった子のお母さんが「子供をもっと強い、勝てるチームでやらせてあげたい」と言い出したのをきっかけに、なんと、5人の主力の子が一気にやめるという事態が起きたのです。
1年生の頃には30人近くいた仲間が、気付けばたったの7人になっていました。

7人ではサッカーはできないし、正直その頃にはもう本当にサッカーに対して嫌悪感しかなかったので、「このまま解散してしまえばいい」と思った。
一刻も早く少年団から足を洗いたかった(笑)

でもその時、子供たちが「ここでサッカーを続けたい」と言ったのです。

残ったのはいつもベンチをあたためてた子たちばかりだったのに、子供たちはサッカーを続けたいと言った。
これを聞いた時、とっさに私も「なら続けさせてあげたい」と思った。
他のチームにうつっていった子たちのために、この子たちがサッカーできなくなるのは悔しいと思った。

でも、それまでずっと審判をやってくれてた熱心なお父さんたちは皆いなくなり、「審判できる人がいないんじゃ、やっぱり続けるのは無理なんじゃないか」「他の学年の保護者に毎回お願いするのは厳しいからやっぱり続けられないんじゃないか」と言う声が残ったメンバーの保護者から上がりました。
残された子たちのお母さんたちも、みんなこのことに疲れ切ってしまっていました。

そこで、私の「負けず嫌い」という悪い癖が出てしまったのです(笑)
サッカー大嫌いになってたはずなのに、「じゃあ私が審判資格取るから!」と言ってしまった(笑)
これ以上子供の悲しい顔もお母さんたちの悲しい顔も見たくない…と思った瞬間、とっさに口から出てしまっていました(あ~あ)

ちょうど下の学年には年子の次男くんがいたので、リーグ戦に2学年合併チームで参加させてもらうように下の学年の保護者の皆さんにお願いしたところ快く了解して頂き、おかげで、長男くんたちは6年生の最後までサッカーを続けることができたのです。

とは言っても、私にとっては簡単なことではありませんでしたよ。
それまでサッカー大嫌いになってたんだから、当然ルールもわかりません。
とりあえず審判講習は受けたけどちんぷんかん。
でも、とにかく審判としてすぐにピッチに立たなきゃいけない状況だったので、サッカー協会の主催するレフリースクールに参加して必死で実技を学びました。

でもね、最初のころはギャラリーや指導者からひどい野次を受けることもあって気持ちが何度も折れそうになった。
「おい、審判女じゃねーか!」とか「サッカーできないヤツが審判やるな」とか「コイツサッカーわかってんのか?」とか、毎試合ホントに色んなコトを言われました。今となっては「サッカーに野次はつきもの」みたいに思えますけど、当時はそんなこと知りませんから、野次をそのままストレートに受け止めてはボロボロに傷ついてましたね(笑)

でも、ここでもまた出ちゃったんですよね、私の「負けず嫌い病」(笑)

「サッカーわかってない」って言うならとことんサッカー勉強してやる!!と思って海外サッカーの試合を見始め、「サッカーできないヤツが審判やるな」って言うならサッカーやってやる!!と思ってサッカー始めたんです(あはは)

↑この時点でもまだ、ハッキリ言って本当にサッカー嫌いだった(笑)
他の地域は知りませんけど、静岡では「サッカーは男のスポーツ」「女は口を出すな」みたいな空気があって、少年団で私が上に立つのを嫌う人もいたし(このころは父母会の副会長をやってました)、女性の審判員への風当たりも強かった。


でも、これをきっかけに自分が試合を見始め、実際サッカーを始めたことで、あっと言う間にサッカーの魅力にハマって行ったのです。

スペイン代表やバルサ、アーセナルの試合を見た時、ただただ単純に楽しいと思った。
少年団で子供たちがサッカーを続ける為…と相当無理してた自分にとって、それは一種の癒しでした。

だから…と言い訳するわけじゃないですけど、海外サッカーでは楽しいところばかりを見てしまうのかもしれません。

そして、前記事のコメント欄に「エスパルスと海外のチームとは違う」という趣旨のことを書いたのは、エスパルスを応援する気持ちが自分の子の少年団を応援してたときの気持ちに似ているからだと思います。
地元のチームで、息子たちの友達がユースで頑張っていたり、チームの運営に携わってる知り合いもいる。
エスパルスのおかげで地元が盛り上がることが何よりうれしい。
少しでもそんなエスパルスの力になりたいから、年間20万円出してもシーズンシートを買う。
これは、アーセナルやバルサに対する愛情とはあきらかに形の違うものです。

まあ、きっかけや理由はどうあれ、私が八方美人的にいろいろなチームを応援してることを良く思わない人がいることはわかってますし、当然だと思います。
でも、私の中には、今になってもまだコアサポさんの様にはサッカーに完全にのめり込めないトラウマがあるのも事実なのです。
「女のくせに」「サッカー知らないくせに」「サッカーできないくせに」「にわかのくせに」「ミーハーのくせに」どれもいまだにコンプレックスに感じています。
きっと、サッカーをやる上でも見る上でも、この先このコンプレックスが消えることはないと思う。

一途なサポさん、年季の入ったサポさんの気持ちをないがしろにしてるつもりは全くないし、ただただおちゃらけた気分でサッカーを見てるわけではないのです。

初めて子供を連れて日本平にエスパルスの試合を見に行ったときのこと、隣に座っていた高齢のご夫婦は昔の地図柄のユニフォームを着ていて見るからに年季の入ったサポさんでした。
そんなサポさんの横で、子供たちがぎゃあぎゃあ騒いでるのが申し訳なくて「初めて来たのですみません」と謝ったところ、「いいんだよ。来てくれてありがとう。」と言われたのです。この人たちは本当にエスパルスが好きなんだな。そして、エスパルスはそれだけ愛されるチームなんだな…と思いました。


なんだかとりとめがなくなってしまいましたけど、ただ一つ言えるのは、私はこの先もずっとサッカーを愛し、サッカーとともに生きていくんだろうな…ということです。