「日本 8強ならず」

今朝届いた朝刊の一面をデカデカとこんな文字が飾っていました。
ああ、そうなのか、やっぱあれは夢じゃなかったのか…。
そして、試合のことを思い返して朝からウルウル(汗)

終わっちゃいましたねぇ、日本のワールドカップ。
本当に本当に残念で、本当に本当に悔しいです。

でも、夕べの試合は素晴らしかったし、感動した。
正直、日本代表がここまでできると思ってなかった。
私は海外サッカーもJも好きですけど、やはりJの試合は海外リーグに比べるとレベル的に劣ると思っていたし、試合のスピード感も違うと思っていました。

でも、昨日のパラグアイ戦での日本のスピードは世界に劣っていなかった。
むしろ、日本の早いサッカーがパラグアイを苦しめていた場面も多々ありました。
相手の足が止まって集中が切れかかってる中で勝ちきれなかったことは本当に悔やまれますが、そこが日本がこれから超えていかなきゃいけない壁なんだろうな…と感じた試合でした。

今はただ、岡田監督や選手やスタッフの皆さんに「ありがとう」と言いたいです。

さて、そんな日本戦の感想を書く前に、決勝T3日目、4日目に行われた試合の結果を書いておきます。

オランダ  2-1 スロバキア
ブラジル  3-0 チリ

パラグアイ 0-0(PK5-3)日本
スペイン  1-0 ポルトガル

スロバキア惜しかったですね。
日本戦をお手本にしたんじゃね?…ってくらい必死でプレスかけて頑張ってましたけどね。でも、ぶっちゃけ日本のプレスの方が早かったし、ボール持ってからの判断の遅さ、パスの精度の低さなどでオランダとのレベルの差が出た試合だったと思う。
日本と試合したら日本勝てるんじゃね?とか思っちゃいました。

ブラジルvsチリに関しては、スペインをあれだけ苦しめたチリなのでもう少しブラジルを追いつめられるかなぁと思ったんですけど、3-0と大差をつけられて負けてしまいました。
この試合はハイライトしか見てないんですけど、ノックアウトラウンドってことでチリは点を取りに前がかりになったんですかね?
まあ、ブラジルはフツーに決勝まで進んでくるだろうとは思ってるんですけどね。

スペインvsポルトガル戦についてはあらためてマッチレポ書くので省略させていただきます(笑)

てなわけで、8強が出そろいました。

準々決勝の組み合わせは以下のとおり。

7/2(金)
オランダ   vs  ブラジル 23:00キックオフ
ウルグアイ  vs   ガーナ  27:30キックオフ

7/3(土)
アルゼンチン vs  ドイツ  23:00キックオフ
パラグアイ  vs  スペイン 27:30キックオフ

ちなみに準決勝の私の予想カードは、

ブラジル   vs ウルグアイ
アルゼンチン vs スペイン

です。

アルヘンvsドイツは予想がかなり難しいですけど、アルヘンvsスペインを見たいってことで(笑)つーか、アルヘンとスペインが決勝前に当たっちゃうのはかなり残念なんですけどね。

さて、それでは、昨日の日本戦120分(+PK)を振り返ってみたいと思います。

にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
サッカーブログランキングに参加しています!
最初にも書きましたけど、試合開始直後の日本の猛追見ましたか?
もう、マジでびっくりしました。
何?あのスピード感(汗)
前日のオランダvsスロバキアより展開早かったよ。

特に松井は前線からモーレツプレスかけて序盤からパワー全開で走ってる感じで、それ見た瞬間に「ああ、これはもう、疲れたら岡ちゃん(岡崎ね)と交代を前提での全力プレスなのね」と思いました。

例えば日本代表にメッシのようなキープ力、突破力を持った選手がいれば別ですけど、今の日本は走ってパスを回して崩して行くしかなくて、そういう場合、適度に手を抜いて休むってのは難しいと思うんですよね。
走るサッカーをする上で、誰かが走らなくなったら途端にパスが回らなくなるし、組織として機能しなくなったら全体が崩れていく。

そういうとき、メッシの様に個人で勝負ができたり、一人で何人も抜いてフィニッシュまで行けたりするスーパーな選手がいると、他の選手が息をつく時間ができるんですけど、日本にはそういう選手がいない分、全員で走って全員で攻撃をしかけなきゃいけないわけで…。

岡田監督も以前から「走り勝つしかない」ってよく言ってましたけど、W杯前の親善試合の段階では、日本代表には90分間走り続ける体力は全然ないように見えていました。
実際、オランダとの親善試合では前半と後半でまったく別のチームの様になってしまっていたし、韓国とのテストマッチでも完全に走り負けていた。

一体、いつから日本代表はこんなに走れて、こんなに早いサッカーができるようになったんだろう?

岡田監督はパラグアイ戦後のインタで「チームは大会に入ってから成長したのですか?」と聞かれ、「根本的には変わっていない」って言ってましたけど、いや、見てるこっちからした大化けですよね。
グループリーグでの1試合あたりの走行距離も、日本は2位だったそうですよ(1位は忘れたけど)

ここにも何度も書いてますけど、私はJリーグではエスパサポでエスパルスの試合は全部見るんですけど、他のチームの選手のことはよくわかんないんですよね。
なので、日本代表に関しても、最初は岡崎にしか興味がなかったし、他の選手は名前は知っててもプレースタイルなんかは全然わからなかった。

でも、W杯での4試合を見ただけで、代表チームのスタイルや各選手の特徴もわかるようになってきて、試合を重ねるごとに日本代表の試合を楽しめるようになりました。
だから、もっともっと見たかった。
願わくば、パラグアイに勝って私の好きなスペイン代表と夢の対戦を果たして欲しかったです。

我らがエスパルスの岡崎慎司に、スペ代のCBでバルサの闘将プジョルとマッチアップして欲しかった。中澤や闘莉王にビジャやトーレスを止めて欲しかった。
イニエスタやシャビの世界最高の技を、日本代表の選手に同じピッチで体感して欲しかったと思う。

でも、日本代表はこのパラグアイ戦で出せる全ての力を出し切ったと思うので、選手たちはもちろん悔しいでしょうけど、私は悔しいと同時に、満足でもあります。
だって、大会前にはホントに1つも勝てないと思ってましたから(汗)

本田を始め、長谷部、松井、長友、川島など、このW杯での活躍が海外のクラブチームの目に留まっている選手も何人かいるようです。
本田なんかは、レアル・マドリーが目を付けてるなんて噂もあって、ホントならこれ、スゴいことですよね。
まあ、本田、長谷部、松井はすでに海外のクラブで活躍してますけども、個人的には、プレミアやリーガのチームから声がかかったなら、ぜひ挑戦して欲しいなーと思います。

ちなみに、EURO SPORTSのサイトに載っているグループリーグの3戦目のベストイレブンには日本代表から6人の選手が選出されています。

Goalkeeper
GK: Rais M'Bohli (Algeria)
Defenders
RB: Yuki Abe (Japan)
CB: Yuji Nakazawa (Japan)
CB: John Terry (England)
LB: Yuto Nagatomo (Japan)
Midfielders
MF: Yasuhito Endo (Japan)
MF: Daisuke Matsui (Japan)
MF: Yaya Toure (Ivory Coast)
Forwards
FW: Keisuke Honda (Japan)
FW: Katlego Mphela (South Africa)
FW: Robert Vittek (Slovakia)
Coach
Oscar Tabarez (Uruguay)

なぜか阿部ちゃんがDFでの選出になってますけど、それはご愛嬌ってことで(笑)

…って、肝心な試合内容について全然触れてませんけども、それはまあ、他の人がいっぱい書いてると思うのでそっちを見てください(←またまた人まかせ)

90分間を0-0で終えた時には、何か漠然と「このままPKまで行っちゃいそうだな」と思ってて、同時に、PKになったら負けそうな気もしていました。
途中から入った我らが岡ちゃんがなんとか決勝点を決めてくれないかなーと期待を込めて見てたんですけどね。

駒野がPKを外した瞬間は、何か、時間が止まったような気がしました。
もちろん、誰も駒野を責めたりはしませよね。
でも、駒野自身はきっとずーっと自分を責め続けるんだろうな…と思う。
それを思うと本当に切なくて、勝つにしろ負けるにしろ、やっぱり120分間で決着がついた方が良かったな…と思います。

岡田監督の当初の目標であるベスト4には届きませんでしたけど、最後まで本当に良いものを見せてもらったと思う。日本代表に勇気や感動をもらった人は多いですよね。

これで日本のワールドカップは終わっちゃいましたけど、世界の舞台で堂々と戦って来たSAMURAIたちがJリーグに戻ってくるのが楽しみですね。
代表の選手たちがそれぞれのチームに帰って、他の選手たちが良い刺激を受けることでJリーグも盛り上がれば良いなと思います。

今はただただ、一回り大きくなった岡崎慎司がオレンジ戦士になって日本平に戻ってくるのを楽しみにしています。中断明けの試合はホームにジュビロを迎えての静岡ダービーなので、駒野にも力一杯拍手を送りたいですね。