0527

こんにちは、ゴトーです。
先週の土日はいいお天気でしたね!
Aチームは久しぶりにOFFでしたが、どこかにお出かけしましたか~?

そんな久々のOFFも、ゴトーはつま恋のグランドでひたすら走っておりました(^_^;)
昨日はつま恋多目的グランドで「静岡チャレンジド・サッカーフェスティバル」というサッカー大会が行われまして、ゴトーは協会審判部からの要請で審判員として大会に参加してきました。

さて、この「静岡チャレンジド・サッカーフェスティバル」。
あまり聞き慣れない大会なのですが、実はこれは「静岡県知的障害者サッカー選手権大会」という大会なのです。
2006年のドイツワールドカップでは、「もうひとつのワールドカップ」として知的障害者の大会も行われていたのをご存知でしょうか?
恥ずかしながら、私はまったく知りませんでした。
今回この大会に参加して初めて、「日本ハンディキャップサッカー連盟」という機関があることを知りました。また、「もうひとつのワールドカップ」は、オランダに本部がある国際知的障害者サッカー連盟(INAS-FID←英語ページです)主催で、94年から4年ごとに開催されているのだそうです。

1年前に審判資格を取り、審判をやり始めたことでサッカー自体に興味が沸き、Jリーグや海外サッカーの試合を見たり、自らもサッカーを始めたりと、ここ1年で急激にサッカーとの関わりが濃くなってるゴトーですが、昨日の大会では、今までまったく知らなかったサッカーの世界をそこに見ました。
現在日本全国には、200以上の知的障害者のサッカーチームがあるそうです。
…とは言っても、そういうチームとの交流はほとんどありませんし、審判員を引き受けたものの、通常のルールでいいのかどうかもわかりません。
それ以前に、自分の少年団の試合でしか審判をやったことがない私に、公式大会の審判が務まるのだろうか?という不安もありました。

そんな心配を胸に会場に着いてみると、そこでは既にたくさんのチームが試合前のアップを始めていました。とにかく障害者チームとの関わりがないため、どの程度サッカーができるのかも想像がつきませんでしたが、そこにいたのは、普段私が目にしているサッカーチームとなんら変わらない選手たちの姿でした。
ただ一つ違うのは、みんなすっごく楽しそうなんですよ。
ボールを使ってアップをしている選手の表情が、みんなイキイキとしてるんです。
彼らのそんなのびのびとした姿を見たら、ゴトーの緊張も自然に和らいでいきました。

試合は、高校生チームが15分ハーフ、一般の成人チームは20分ハーフで行われました。
ゴトーは高校生の部の3試合で副審を務めたのですが、選手は皆明るくて素直で、試合中も笑顔の絶えない、本当に楽しい大会でした。
中にはルールをあまり理解できていない選手もいて、スローインをキックインで始めてしまったり、キックオフで同じ選手が2回蹴ってしまったりというハプニングもありましたが、その度にベンチの指導者からは、「手で投げるんだよ。」「2回続けて蹴ったらダメだよ。」という丁寧な指導があり、選手もすぐに指導者の言葉を理解してプレーしていたようでした。
高校生チームはほとんどが養護学校のチームで、指導者やスタッフも養護学校の教員の方が多いのだそうです。そのせいか、指導者と選手との間に強い信頼感があるように思えました。

昨日の大会では、勝っても負けても、とにかくみんなサッカーできるのが嬉しくてしょうがないという感じでした。指導者は小さなプレーでも一つ一つ丁寧に選手をほめ、選手はそれを聞いてもっともっと頑張ろうとするんです。
私が普段接している少年サッカーでは、心ない言葉を子供たちに浴びせる指導者がいたり、試合中に相手チームに野次を飛ばしたり、自分の子を怒鳴りつけてる保護者などをよく見かけます。
そういうの、ホント気分悪いなぁって思うんですけど、この大会にはそういう嫌な空気はまったくなく、終始とってもなごやかでした。

実はゴトーは副審で1つ大失敗をしたんです(^_^;)
普段の少年サッカーの試合だったら大ブーイング間違いなしですよ(>_<)
でもね、選手も、ベンチやギャラリーからも、抗議の声は全くありませんでした。
それどころか、試合が終わった後にわざわざ「ありがとうございました」と握手を求めてくれる選手もいて、なんだかとっても感動でした(T_T)

昨日は天気が良くて日差しが強く、15分ハーフとは言え、3試合はなかなかハードでした(^_^;)
でも、この大会に参加できたことは、ゴトーにとってとてもいい経験になりました。
8月にも知的障害者の大会があるので、またぜひ審判員として参加したいと思っています。

また一つサッカーに関する視野が広がった…と思った、昨日のゴトーなのでした。